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自然と家族が集まるLDKで暮らしたい!そう願う人が見るべき5つのポイント

物件を選ぶ時、人それぞれ重視するポイントは違いますよね。けれども、LDK(リビングダイニングキッチン)はどうでもいいや、なんでも大丈夫・・という方はそれほどおられないでしょう。何故ならここは毎日の食事を作り、食べ、家族がくつろぐ空間だからです。かつてはキッチンとリビング(居間)が分かれていたものが一緒になっているというその事実だけでも、その重要性を物語っています。今回は、LDKについてチェックしたおくべきポイントをまとめました。

今更ですがLDKとは?

LDKと言うのはL(Living) D(Dining) K(Kitchen)の頭文字をとったものだという事は皆さんもご存知でしょう。ですから三つの単語それぞれの意味を考えればなんの部屋なのかすぐにわかります。

Livingは日本語だと「居間」にあたります。居間と言うのは「家族が普段いる場所・家族がくつろぐ場所」なのですから、居心地の良さが求められますよね。そして、できるなら家族全員が集まるだけの広さがあって欲しいものです。

Diningは「食事室」です。一家が朝・昼・晩で食事をする場所ですから、人数に応じた適度な大きさのテーブルが置けるスペース、そして食事を味わう雰囲気が必要となります。もともと日本では食事をするためだけの部屋はありませんでした。旅館などの「上げ膳・据え膳」のようにそれぞれの部屋に膳で食事を運んだり、いろり端でさっと食すような感じだったのです。今のように食事専用の部屋を設けるようになったのは比較的最近の事で、西洋化が進んだ結果なのでしょう。

Kitchenは「台所」の事です。もはや「キッチン」という日本語と言ってもいいほど定着していて、かえって「台所」や「勝手」という言い方の方が使われなくなってきましたね。調理や洗い物をするための設備のある部屋の事を指します。

ご存知のように日本の住宅事情はここ100年くらいの間で随分変わりました。それこそ高度経済成長期では画一化された公団住宅のように、次々と住居を増やし、ともかくも「住い」を確保する事が第一でした。人口増加、人口集中によって作っても作っても足りない状況でしたし、しかも国土の狭い日本ですから、玄関・台所・居室・洗面室・浴室という各パーツさえ揃っていればそれで良いという世相だったのでしょう。

その後2Kや3Kという間取りに混じって2DK、3DKという間取りが増え始め、現在の2LDK、3LDKという間取りに至るのは、時代の流れと一言で言えない事もないのですが、背景には経済発展によって生活の質を追い求めるように日本人のライフスタイルが変わった事があるのでしょう。

Kの間取り

2Kや3Kの間取りは独立キッチンの他2部屋あるいは3部屋という住居を示します。当然トイレや洗面室、浴室など生活するうえで必要な部屋が備わっていて、それらのうちいずれかがない場合には図面上にも「トイレなし」だとか「風呂共同」などの特記されます。今はそうした風呂なし・トイレなし住居と言うのはほとんど見かけなくなりましたが、まったくなくなったわけではありません。

Kの間取りの特徴は、前述したようにキッチンが他の居室と別の空間だという事です。食事の用意をするためには、キッチンで壁を向いて作業に没頭しなければならない事がほとんどでした。また、洗面室や浴室、トイレの為に十分なスペースが確保されず、それら三つのパーツを一箇所に押し込めたような配置になる事が多かったです。人数分の部屋と生活に必要な最低限の設備があれば十分という風な、まさに経済成長まっさかりのかつての日本の住宅事情を反映した間取りと言えます。

DKの間取り

若い頃西洋式マナーをほんの少し勉強した際に驚いたことがあります。「一緒のテーブルの人達と会話を楽しみながら食事をする。周囲の食べる速度に合わせて食事を進める」というものです。子供の頃「食事中はおしゃべりしない」という躾を受けた私にとっては、それだけでカルチャーショックを受けたものです。

西洋では食事は会話を楽しみながらするものなわけです。そして、西洋化する日本でもこうした文化が徐々に浸透していったように思います。そうした中普及したのがDKの間取りだったのではないでしょうか。台所と食事室が一つとなり、こと食事に関する事が一つの部屋に凝縮されたわけです。食事や食器を洗う人の孤独が緩和され、同じ空間で長い時間一緒に居られるという事は素敵な事です。家族が同じ空間に居れば、自然会話も弾み、居心地の良い空間となった事でしょう。そして、このDKをさらに居心地の良い空間とするためにきっとLDKの間取りが普及したのだと思います。

LDKの間取り

LDKの間取りはDKにL(リビング)が追加されたものとも、KにLD(リビングダイニング)が追加されたものともどちらとも言えます。ともかくも、家族そろって同じ空間でくつろげる部屋なのです。一日のうちの一定時間を家族で過ごし、その後めいめい自分の部屋に移ってその後の時間を過ごす。家族の時間を大切にし、時々友人を招いてホームパーティーを開く事もできます。まさに、現代風の生活スタイルですね。

かつては10~12帖位のLDKも見られましたが、徐々に広くなってきてるように思います。今や14帖や15帖で広くは感じられず、20帖前後の物が大分増えました。LDKにより一層の広さを求めるようになったのでしょう。

形状について

LDKの形状は物件ごとにまちまちです。無難なのは長方形のものでしょう。これだと壁から少し離れた場所にキッチンを設置すると対面式キッチンとなり、家族の方を向いて家事ができるのがメリットです。視線の先にテレビを据えれば、まな板で野菜を刻みながらテレビを見る事もできます。長方形以外の形状だと、キッチンの設置位置に工夫をしないと家事をしながらLDK全体を見渡せなくなります。この見渡せるという事が実は重要な要素と考えられます。

LDKを快適にするのは?機能・空間的なポイント

対面式キッチン

かつてのキッチンは壁にくっつけるように設置される事がほとんどでした。この場合、壁を向いて作業しなければならず、調理するなら調理する事だけに、お皿を洗うならお皿を洗う事だけの作業となり、これが毎日続けば人によっては苦痛に感じてしまうでしょう。

その点、対面キッチンなら視線の先にお子さんがいて、学校の出来事を聞きながらお料理したり、洗い物をしたりできます。また、小さなお子さんがいらっしゃる場合には、時々顔を上げればその姿が確認できるので安心ですよね。以下で説明するカウンターと組み合わせると使い勝手がさらによくなります。

カウンターキッチン

キッチンにお皿などを置ける程度のカウンターが備えつけられたものです。バーみたいにカウンターでお酒を飲んだりするというのではなく、ここにお皿を置いて家事を楽にするというものです。「カウンターキッチンはお子さんにお手伝いをさせやすい」などと言われます。

調理を終えたらお皿をカウンターに置く。
「料理できたよ~」と一声かければ、家族がカウンターから テーブルに運んでくれるという図を思い浮かべて下さい。キッチンの向こう側に回って行ったり来たりしなくて済むだけでも随分助かります。毎日の事ですから余計です。

食洗器

食器洗い乾燥機の事。これも家事を楽にしてくれます。メーカーごと、機種ごとに機能や使い方が異なりますが、お湯と洗剤によって機械が食器を洗ってくれるので楽チンです。もちろん、ある程度の電力を消費しますし、各世帯ごとの電気の容量によっては取り付けられない事もありますが、新築一戸建てではそれは問題ありません。あると便利な設備としてチェック項目の一つに加えてもいいでしょう。

浄水器

今や多くのご家庭で使われるようになった浄水器。新築一戸建てだと「ビルトイン浄水器」が普及しました。シンク下に浄水器本体を設置するため、シンク上がすっきりします。一定期間使用するとカートリッジを交換します。

床暖房

床暖房は遠赤外線を利用した輻射(ふくしゃ)熱と床からの伝導熱によって室内を暖めます。部屋全体がまんべんなく温められ、送風によって埃がまう事もありません。また良く眠れ、健康的とも言われます。
輻射熱という言葉はあまりなじみがないかもしれませんが、例えば夏場の熱くなったコンクリートが夜になってもなかなか冷たくならず、寝苦しい熱帯夜を引き起こすのを想像して下さい。温度がある物体からは、必ずその温度に応じた赤外線が出ています。その熱線によって直接伝わる熱の事を輻射熱と言います。
熱の伝わり方には「伝導」 「対流」 「輻射」の三種類があります。

伝導

伝導とは「熱は高いものから低いものへと移動する」という性質に基づき移動する熱です。ガスコンロにフライパンを置いた時を思い浮かべてください。

対流

熱せられた空気の比重が軽くなり上の方に上昇し、冷たくなると重くなって下に沈んでいく性質をいいます。エアコンを思い浮かべて下さい。

輻射

遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱の事。つまり、高温の固体表面から低温の固体表面に、その間の空気その他の気体の存在に関係なく、 直接電磁波の形で伝わる伝わり方。バーベキューで使う炭を思いう浮かべてください。肉や野菜を焼いていると猛烈に手が熱くなってきます。あれは遠赤外線が直接熱しているのです。

電気式と温水式

床暖房として主なものは電気式と温水式です。一般に電気式の方が設置コストが低く、温水式で高めとなります。反対にランニングコストは電気式で高く、温水式で低くなります。性能面・快適さなどを考慮すると総合的には温水式に軍配があがると個人的には思います。

頭寒足熱効果

頭を冷やし、足元を暖めると深い眠りにつくことができ、健康にも良いといわれています。これを「頭寒足熱」と言います。エアコンだと対流によってや頭や顔は暑くても足元が冷たくなってしまいますが、床暖房だと床下から部屋全体が暖かくなるのでこの頭寒足熱効果があるとされます。

隣に居室、畳コーナー

LDKに隣接した居室は食後くつろぐ空間として利用できます。この場合、ひと続きの空間として利用できるように間仕切りを襖や引き戸にする事が多いです。開き戸にしてしまうと、LDKとは空間的に仕切られてしまうからです。LDKが十分な広さを確保できない時に、広さを補いつつ、戸の開け閉めで独立した居室としても利用できるよう設計されます。和室なのか、洋室なのかも含めてチェックしましょう!

居室までいかずとも、リビングの一部に「畳コーナー」を設ける事もあります。和室と言うには小さいながらも畳が置かれ、小さなお子さんが寝そべって遊んだりできるスペースとして利用できます。

リビングイン階段

リビングの中に階段が設けられる事。リビング階段とも言います。各居室に出入りするためにはリビングを通らなければならないため、家族間のコミュニケーションをとりやすくなります。思春期を迎えたお子さんにとってはあんまり嬉しくないかもしれませんね。夜遊びから帰り、こっそり自分の部屋に戻ろうにも、リビングを必ず通らなければならないという・・・。もうほんと関所みたいに感じるかもしれませんね。

キッチン周りの風呂リモコン

キッチン周りにお風呂のリモコンがあるかどうか。夕食の支度の最中、一連の流れの中でお風呂の準備もできると便利です。毎日の事ですからね。例えばキッチンの壁にお風呂のリモコンがあるのと、キッチンから少し離れたところに風呂リモコンがあるのでも多少違います。まして、風呂リモコンがあるとないとだと、結構な違いになります。

LDKをすっきりと!収納について

収納については収納率という事でしばしば議論されます。収納率と言うのは床面積に対して収納面積がどれくらいあるのかを示します。10%前後くらい必要だとかそれ以上必要だとかなんだとか色々言われます。これは人それぞれどれくらい「物持ち」なのかで異なるのでなかなか答えはでませんが、目安としてこの10%を考えておくといいと思います。

収納についてはさらに大切なことがあります。それは、必要な場所にそれぞれ収納があるという事です。ある特定の部屋には十分収納スペースがあっても、他の部屋では明らかに不足しているとか、そもそも収納スペースがないとかだと十分ではありませんね。キッチンだと調理器具や調味料、食器などを仕舞うスペースが必要ですよね。居室なら衣類、洗面室ならタオル、洗面用具、化粧品というように、各部屋ごとに違うわけです。収納率とともに、スペースごと、部屋ごとに収納が足りているのかに注意してみましょう。

キッチンの引出し

システムキッチンの引出しはもっとも出し入れしやすい収納スペースです。これは商品としてのシステムキッチン自体のスペックによっても異なります。建売で採用されるものだとそれほど差異は生じませんが、引出しの中がどうなっているのかくらいは確認した方が良いと思います。何段あるのか、それぞれの引出しの大きさ、引出しの中のオプションの有無などチェックしてみましょう。引出しの中のオプションとは包丁刺しとかそういったものです。

吊戸棚

流し台の上にある収納スペースです。観音開きになっている戸棚の事ですね。高い場所にあるため、時々使う程度の物を収納すると良いでしょう。リフトダウン式の物だとガラガラガラっと下がってきて出し入れが楽です。ショールームに行くと、電動式で下がってくるような吊戸棚もあるんですよ~!

床下収納庫

床下に設けた収納庫。通常キッチンの前に作られます。床材を張った蓋を持ち上げると中にスペースがあり、そこにキッチン周りのものを収納できます。通常プラスチック容器でできていて、その容器を取り外すと床下が覗けます。プラスチック容器の場合重すぎる物は避けた方が良いかもしれません。また、床下点検口の役割も兼ねていますので、将来メンテナンスが必要となった場合に大変役に立ちます。

今の新築一戸建てだとほぼほぼこの床下点検口があるので問題ないのですが、以前の住居だとないケースもあります。その場合、流し周りにトラブルが発生した場合、床をはがさなければならず、原因究明するだけでも費用がかかります。いざ修理する場合も、剥がした部分から配管などを直し、その後床を張り直すという工程となります。この時に一緒に床下収納を新設しないと、以後もこうした事を繰り返さなければなりません。

床下点検口はこのように、トラブルの原因を探るのに必要なだけでなく、ここから修理が可能と言う事なので、実はかなり重要です。同様に、洗面室にもこうした床下収納(または床下点検口)があるかどうかも見てみるといいでしょう。ただし、洗面室の床下収納はまだ標準化されたとは言い難いので、あればよりいいという感じでチェックして下さい。あるのが当然と言う事ではない事をここで申し上げておきます。

家電収納

家電収納は建売りだとない方が一般的です。あれば、より付加価値の高い仕様だと思ってください。電子レンジや炊飯ジャー、電気ポットなどが置けます。

パントリー

ストック品などを置ける小部屋や収納の事。新築一戸建てだと時々見かけますが、一般的というわけではありません。あったらいいな、くらいの位置づけでお考えください。

リビング収納

リビング内にある収納。居室には必ずと言っていいほどクローゼットなどの収納があるのですが、リビングは「マスト」ではないイメージです。あったらラッキーという所でしょうか。ところで、リビングは家族以外も出入りする事の多い場所です。収納の仕方としても、隠す収納よりは見せる収納も心がけたいところです。その意味で言うと備え付けの収納はさほど重要ではないのかもしれません。好みに合った収納棚を任意の場所に設置する方が、個人の趣味に合います。お洒落な食器を飾ったりして、リビングと言う空間を自分なりにアレンジするのも楽しいと思います。

二階のLDKはどうなの?

LDKはどちらかと言うと一階にあるのが普通です。しかし、二階にLDKがある場合も案外多いですよね。そこで、二階LDKのメリット・デメリットについて考えてみます。

メリット

日当たり

一階に比べ二階の方が日当たりが良く、明るいLDKとなります。二階家ならトップライトを採用してさらに採光を撮る事も可能です。また、天井を高くしてより開放的な空間にする事もできます。隣家との間隔が狭く一階だと陽当たり悪い場合や、より日当たりの良い明るいリビングを求める人向きです。

眺望・通風

高い位置にあるため眺望がよく、通風も良好となります。もちろんマンションの高層階みたいなレベルにはなりませんが、一階よりはいいでしょう。

プライバシーの確保

プライバシーを重視する場合、二階の方がよりプライバシーの確保がしやすくなります。一番わかりやすいのは通行人の視線です。カーテンを開けっ放しにしていると、ふと通行人と目があうという事もなくなります。

狭小地住宅で駐車スペースを確保

狭小地住宅だと、一階に駐車スペースを確保するために二階LDKにする設計が有効です。LDKはそれなりのスペースが必要ですから、一階に持ってくることが難しいのです。一階はビルトイン車庫と居室あるいは洗面室・浴室、そして二階にLDKを持って来ればスペースを効率的に利用できます。三階建てが可能なら、三階に寝室を作れば3LDKの間取りも夢ではありません。

デメリット

階段の上り下り

LDKは長時間過ごす場所ですが、家を出入りするたびに階段を上り下りしなければなりません。買い物から帰ると意外と重い荷物を上に運びのは大変です。ゴミを出すにも、階段を持って下りないといけません。若いうちはよくても、老後大変に感じるかもしれません。

お子さんとのコミュニケーション

一階に子供部屋があると、帰宅してもすぐに自室に閉じこもってしまうかもしれません。今まさにリビングイン階段が普及しつつあるのは家族のコミュニケーションを大切にしたいためでしょうから、その点気になるところです。リビングの居心地を良くして家族が自然と集まる空間造りが求められますね。

玄関を開けるのが一手間

インターホンが鳴って宅配便の荷物を受け取るような時、二階からドタドタ下りて行かなければならないのが億劫に思われるかもしれません。TVモニター付インターホンなら二階からでも来客への対応ができるにせよ、どうしても階段を下りざるを得ない時がありますよね。その都度階段を上り下りをする事をどう考えるかです。

防犯面

二階LDKでテレビでも見てれば一階で少々音がしても気づかないかもしれません。一階が留守に近い状態なのですから、防犯については工夫が必要となるでしょう。

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