地域情報

都立東大和公園

東大和公園は東大和市北東部にある都立公園です。東大和市湖畔や狭山の住宅地の中に突如浮かび上がる島のような緑地のため知る人ぞ知るという存在になってます。この公園は割と大きな道路に一部面していますが、どちらかと言うと住宅街に行くための生活道路であり、公園のために特別に整備された雰囲気ではありません。そもそもこの公園は昭和40年代後半に団地開発が計画された際、多くの市民が東大和市とともにこの里山の自然を守りたいと東京都に働きかけ、都立最初の丘陵地公園として開園したという経緯があります。つまり、その時にそのまま開発されていたならば今頃は道路に踏み固められたちょっと高低差のある住宅地となっていたのです。まさか、ここに森があったのだとは後の人も知りもしなかったでしょう。狭山丘陵内にその後相次いで整備されたの他の三つの都立公園も、もしかしたらできなかったかもしれません。トトロの森という映画の舞台にもなった貴重な自然が寸での所で失われずに済んだきっかけとして、とても重要な意味を持つのです。

もちろん、戦後必死に復興してきた時代を否定するものではありません。当時も当時なりに懸命に生き、働き、この日本を発展させてきたのでしょう。それを享受し、豊かに生活する事ができる現在の私達がいます。自然の保護というのは失われる過程でふと立ち止まって周囲を見渡した時気付くのではないでしょうか。社会に余裕が出てきて、反省する雰囲気が醸成されるには失敗も必要なのかもしれません。それでも、失われる寸前になんとか残す事ができた事が素晴らしいと思うのです。雑木林に伸びる道を歩きながら、木々の葉擦れ、鳥のさえずりに耳を傾けると、しみじみありがたいなぁと感じます。

この東大和公園のすぐそばには「東大和市狭山緑地」と、併設の「フィールドアスレチック」があり、同じく狭山丘陵の豊かな自然に触れる事ができます。

東大和公園の概要

東大和公園案内板

東大和公園は、多摩湖の南にあり、狭山丘陵では最も美しい雑木林の残る場所です。昭和40年代後半に団地開発が計画された際に、多くの市民が東大和市とともに「この里山の自然を守りたい」と東京都に働きかけました。その成果が実り、昭和54年に都立で最初の丘陵地公園として開園しました。そして、ここから里山保全の取り組みが狭山丘陵全体へ広がっていきます。公園では今も植物保全などの市民活動が行われています。東大和市内には他に「東大和市狭山緑地」、「都立狭山公園(一部のみ東大和市)」があり、狭山丘陵の自然を身近に感じる事ができます。

公園出入口

ハルゼミ口に建てられた都立東大和公園の石札

東大和公園に全部で九ヵ所出入口があります。「正門」から時計回りに「石畳口」「ハルゼミ口」「ヤマザクラ口」「団地口」「畑口」「円乗院口」「幼稚園口」「エノキ口」となります。各出入り口には都立東大和公園の標識が立てられている他、現在地を示す案内板も立てられています。

東大和公園内

都立東大和公園内図

東大和公園は、雑木林の自然や文化、市民の想いを伝え発展させる野外博物館となっています。「かんじるエリア」、「まなびのエリア」、「はぐくむエリア」の3つに分けられており、それぞれに異なる表情・魅力を見せてくれます。園内の三つのエリアは「おすすめ観察コース」に沿って歩けば1時間ほどですべて巡る事ができます。コースに沿って開設板が配置されているので、読みながら進むと雑木林について知る事ができます。

かんじるエリア

かんじるエリア案内図

雑木林の素晴らしさを感じる事ができるエリアです。正門、エノキ口、幼稚園口から直接入れます。

  • みんなの広場
  • こもれびの谷
  • 森のあそび場
  • かみのやま保護区
  • クヌギ谷
  • エノキ広場
  • ときどき池
  • だんだん広場

みんな広場

みんなの広場を写した物

東大和公園正門の前にある広場。西隣に市立二ツ池公園があり、当公園の表玄関みたいな役割を果たしています。

東やまと20景表札

都立東大和公園は東やまと20景に選ばれています。以下抜粋

「狭山丘陵の東側の一角を占め、東京で最初の丘陵地公園として昭和54(1979)年に開園されました。起伏に富み、コナラ、アカマツを主体とする雑木林で覆われ、約20haもの広さがあります。東側と南側には保存指定された樹林があります。住宅地のすぐそばにあるのに、深山に踏み入ったような印象があり、静かな安らぎを与えてくれる場所です。」

東やまと20景は「人と自然が調和した生活文化都市を目指す東大和市が、市民にまちを再発見もらうために、東大和市内の残しておきたい景観を市民に選んでもらったもの」です。

市役所と市民広場、都立東大和南公園、東大和市駅前広場、東大和市駅前広場、野火止用水、上仲原公園、けやき通り、三光院、多摩湖、多摩湖サイクリングロード、多摩湖橋と上貯水池、豊鹿島神社、市立狭山緑地、八幡神社、雲性寺、二ツ池公園周辺、都立東大和公園、円乗院、戸長役場跡と高木神社、一中の桜、一小のいちょうの20か所です。

この東大和公園と隣接する二ツ池公園周辺が東やまと20景の一つにそれぞれ選ばれています。

森のあそび場

森のあそび場の風景

正門東側の雑木林の中にある遊び場。滑り台やアスレチック遊具などがあり、木々の間で遊ぶことができます。水飲み場やトイレがある方です。正門の南側は正門広場。こちらも雑木林の中にある広場です。

エノキ広場

エノキ口の写真

数ある入り口のうちの一つ「エノキ口」この先にエノキ広場があります。

だんだん広場

だんだん広場

東大和公園の西端にあり、道路一本隔て下りの斜面をだんだんになっています。

まなびのエリア

まなびのエリア案内図

雑木林と人の関わりについて学ぶことができるエリアです。団地口、畑口、円乗院口、幼稚園口からも直接入れます。

  • 源流の森
  • 常緑の森
  • 悠久の森
  • 竹林

雑木林のいまむかし説明板

雑木林のいまむかし説明板から以下抜粋、
「かつて人々は、雑木林を上手に活用しながら暮らしてきました。コナラ・クヌギは薪や炭に、アカマツは建築材などに、落ち葉は田や畑の堆肥となりました。そのため雑木林は下草刈りや落ち葉かき、定期的な伐採が行われてきました。現在私達が使う燃料は、薪から石油や電気などに替わり、農業では堆肥から化学肥料に替わりました。多くの雑木林は手入されなくなり、林は荒れ、開発されたりゴミ捨て場となりました。そのため、そこで暮らしていた生き物や風景が失われつつあります。」
「雑木林の美しい風景は人々の心を和ませ、子どもたちは林での遊びを通して、自然とつき合う知恵を身につけました。現在、日本の各地で、雑木林の価値を見直し、保全する取り組みが活発になっています。市民の手で守られた東大和公園の雑木林は、地域の自然と文化を次世代に伝えるかけがえのない場所として、これからも人々の手で育まれていく事でしょう。」

雑木林の道

林の中を歩きながらこうして立てられた幾つかの説明版の前で立ち止まり、読んでみましょう!すると、身近にあった雑木林といかに密接にかかわりあってきたかなど、様々な事を学ぶことができます。里山の風景は古き良き日本の原風景です。林に生育する多様な植物を上手に活用し、あらゆる生活の場面でその恩恵を受けつつ生活を営んでいました。長くいつまでも利用できるように、人々が手を入れる事で形作られたからこそより一層身近に感じたのでしょう。人と自然の調和のとれた風景。それが里山の風景です。

雑木林のうつりかわり説明版

雑木林のつるりかわり説明板です。以下抜粋

「雑木林は長い月日がたつと次第に明るい林(陽樹林)から暗い林(陰樹林)に変わります。これを遷移と呼びます。この「常緑の森」は雑木林博物館の中でも遷移の進んだ場所で、陰樹林の様子がわかる場所です。明るい林を好む生き物もいれば、暗い林で暮らしている生き物もいます。萌芽更新や草刈りが行われている明るい林と、常緑の森とで、樹種や下草の違いを見比べてみましょう。」

雑木林と野鳥についての説明板

雑木林と野鳥についての説明板。以下抜粋

「草刈りあとの明るい場所には餌となる虫などを求めて野鳥が集まります。また、道沿いの低木やササやぶは隠れ場所、木の上や樹洞は巣や休息の場所になります。雑木林に様々な環境がある事で野鳥が暮らせるようになります。」

同じ一つの話でも、人の手が入る事によって古木が密集する深く暗い場所もあれば、まだ若く背丈の低い木しか生えない明るい場所もあります。多様な環境があるからこそある場所は住まい、ある場所はえさ場となって野鳥が暮らしていけるという事がわかります。

幼稚園口の写真

東大和公園のほぼ南端にある入り口。ここからほぼ北に向かって伸びているのがアカマツが多く見られる尾根沿いの道「アカマツの道」です。この道を北に進むとアカマツ広場やハルゼミの丘に至ります。まなびのエリアは深い森が魅力なのですが、源流の森 、常緑の森、悠久の森そして竹林への連絡がどうもイマイチです。そもそもがこじんまりとした自然公園ですから仕方のない事ですが、全エリアに足を運ぶためにはどこかで道を引き返すなどしなければなりません。

幼稚園口付近のベンチ

幼稚園口を入るとすぐにあるベンチです。こうした場所に腰を下ろして佇むのもいいですよ~!

はぐぐむエリア

はぐぐむエリア図

多くの市民の人達に大切に育まれているエリアです。正門、石畳口、ハルゼミ口、ヤマザクラ口、団地口から直接入れます。

ギボウシの森

はぐくむエリア西側の森。「オオバギボウシ」からのネーミングだと思われます。

アカマツ広場

アカマツ広場の景色

アカマツ広場を写したものです。その名称の通り、周辺には赤松が見られます。

アカマツとハルゼミについての説明板

アカマツとハルゼミについての説明板。以下抜粋

「東大和公園はかつて里山の雑木林として多くのアカマツとハルゼミが見られました。しかし「松枯れ病」により多くのアカマツが枯れハルゼミも減ってしまいました。かつての美しいアカマツ林の景観をとりもどすため、現在は市民団体が中心となり保全活動を行っています」

ハルゼミは松林に生息する小型のセミで、高い所で鳴くため姿を見つけるのは難しいそう。「ムゼー・ムゼー」とか「ジ~~ッ、ジ~~ッ」とか鳴くようです。そう言えば耳をすますと「じ~じ~」と鳴いているのが聞こえてきました。ハルゼミはある程度の規模の松林に住み、その外へ出る事は少ないようです。市街地で見られる事がめったにない貴重なセミが、こうした住宅街の一角に生息しているのが凄い事です。アカマツを保全する活動によって、この貴重なセミが守られる事を望みます。

ハルゼミの丘

ハルゼミの丘表札

はぐぐむエリアのほぼ中央、石畳口とハルゼミ口(ヤマザクラ口)の中間あたりにあります。石畳口とハルゼミ口はどちらも東大和公園北側の生活道路沿いにあり、すぐ近くです。

ハルゼミ口の写真
ハルゼミ口から写した写真。ここから南に向かい。途中西に折れるとハルゼミの丘。

ヤマザクラ口からの風景
見晴らしの良い風景。ヤマザクラ口は小高い丘の上にあります。住宅地の向こうに見えるのが多摩湖をぐるりと囲む狭山丘陵の森です。市民が声を上げなければ緑豊かなこの東大和公園もこのような住宅地になっていたのでしょう。

石畳口の写真
石畳口です。園路が石畳になっているため入り口の所に排水があるのでしょう。園内は土を踏み固めた遊歩道になっているので少々の雨が降っても染み込んでしまうのでしょう。ところが、あえて石畳にしたために、ある程度の雨が降ると園路に沿って水の流れができちゃうんでしょうね。

二ツ池公園

二ツ池公園の景色

二ツ池公園は、東大和公園の西側に接した約3,000㎡の公園です。池は前川の源流部になっており、昭和30年代前半までは、周辺にあった「狭山田んぼ」の用水でした。水田がなくなった後、昭和53(1978)年に公園として生まれ変わりました。公園の周囲には、桜などの美しい街路樹がアーチ型に並び、趣き深さを与えています。以上案内板からの抜粋。

二ツ池は湧水でできた池で東京都湧水57選に選ばれています。まぁ狭山丘陵ではあちらこちらで湧水がありますのでさもありなんと言う感じです。湧水と言うとこんこんと湧き出す清流を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、狭山丘陵の湧き水は赤茶けた感じで、清流と言う雰囲気ではないんですよね。尚、周辺にはもう一か所「湖畔ビオトープ」という湧水があるようで、同じく東京都湧水57選に選ばれています。地元ではトンボ池の名称で親しまれています。

二ツ池公園の遊具
二ツ池公園の遊具です。

二ツ池公園に咲く蓮
二ツ池公園に咲く蓮の写真です。

アクセス

東大和公園は車でのアクセスは不向きです。もしどうしても車で行きたい場合は、北東側にある都立狭山公園に車を停め、そこから歩いていく方法があります。東大和公園自体には駐車場がありませんし、公園に接する道路も生活道路ですから、この公園を散策したい方は西武多摩湖線武蔵大和駅から徒歩でアクセスしましょう!

武蔵大和駅から東大和公園へのアクセスマップ
武蔵大和駅から青梅街道を通るルート。武蔵大和駅から青梅街道に出て、道なりに西に向かいます。しばらく歩き西武信用金庫のところで路地に入り北西に進みます。東やまと20景に選ばれている円乗院を目指します。院乗院口まで徒歩14分(約925m)の距離です。

狭山公園駐車場から東大和公園へのアクセスマップ
都立狭山公園駐車場からハルゼミ口に至るルートです。都立狭山公園駐車場を出てほんの少し西に歩くと南西に下る道があります。進行方向右手(東側)に林を見ながらしばらく歩きます。十字路を越えると一つ目の小川があり、さらにその先にある小川を渡って、西に進んでいくと丘が見えてきます。ハルゼミ口に至る徒歩11分(約726m)の道のりです。

立川の株式会社いずみホームは地元密着の不動産屋です!

立川市で創立21年を超える株式会社いずみホームは地元密着の不動産屋として地域の情報を日々発信して参ります。多摩地区は武蔵野の自然がまだまだたくさん残るエリアです。身近に自然を感じられる多摩エリアで暮らしたいと思う方達を私達は応援致します!

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